空き家に残された家財や荷物の片付けは、「いつかやらなければ」と分かっていても、ご家族だけで進めるには大きな負担がかかります。売却の準備、賃貸の退去、相続後の整理など、状況によって必要な作業や手続きも変わってきます。このページでは、残置物の片付けと撤去の基本を、実例を踏まえながらやさしく整理し、どのように進めると負担が少ないかをご案内します。
残置物とは?まずは状況を整理することから始まります
残置物とは、空き家・退去予定の物件に残された家財や生活用品のことです。
種類は家具・家電から日用品、屋外の物置内の荷物まで幅広く、量や状態によって必要な作業工程が変わります。
まず最初に確認したいのは、「どこまで残して、どこから撤去するのか」という基準です。ご家族の判断が難しい場合は、写真をお送りいただくだけでも大まかな仕分け方をご案内できます。
売却前の空き家では“早めの片付け”が有利になります
売却が決まっている空き家の場合、残置物を整理しておくと不動産会社の査定がスムーズになり、内覧の印象も大きく変わります。
特に長年使われていない空き家では、家財を出すことで劣化状況が確認でき、売却後の「想定外の修繕」トラブルも避けやすくなります。
室内の片付けから屋外の倉庫や庭の荷物まで、まとめて撤去できる業者を選ぶと工程が簡単になります。
退去前の片付けは“解約日から逆算”すると失敗しません
退去に伴う残置物の撤去では、賃貸契約の最終日までに「空室状態」にする必要があります。
解約日から逆算してスケジュールを組むと、清掃・鍵の返却・立ち会いの段取りがスムーズです。
短期間で一気に進めたい場合でも、鍵のお預かりで立ち会いなしの片付けに対応できるため、遠方のご家族やお仕事が忙しい方から多くご相談をいただきます。
遠方の依頼でも実施できる“写真報告”と“専任担当者の進行”
ご家族が現地に来られないケースでは、事前の写真確認から作業当日の進行まで、専任担当者が一続きでサポートします。
途中経過の報告や、貴重品の探索、供養のご希望がある場合も柔軟に対応できます。
「どこまで任せていいのか分からない」という場合も、必要な準備や費用の目安を丁寧にご案内しますので、無理のない形で進められます。
残置物の量と作業条件で費用が決まります
料金は、基本的に荷物の量(立米)と作業条件(階段・車両の位置・分別の難易度)によって決まります。
外に運び出すだけで済む場合と、分別や特殊な搬出が必要な場合では費用が変わるため、最初の見積りがとても大切です。
費用の考え方は「2tトラック満載の単価 × 必要台数」で算出する形式が一般的で、細かな品目ごとの追加請求が発生しないため分かりやすくなっています。
まとめ:進め方に迷ったら、まずは現状の共有だけで十分です
残置物の整理は、心理的にも体力的にも負担が大きい作業です。
無理に一気に進めようとせず、「現状の写真を送る」「売却予定の有無を伝える」など、最初の一歩だけでも大きく前へ進めます。
空き家整理・退去前対応・売却準備のどれに当てはまるケースでも、状況に合わせた進め方がありますので、ご自身の負担を減らす方法を知っていただければと思います。